霊草ヨモギと万葉集と枕草子のこと

ヨモギの学名が、ギリシャ神話の女神の名前から来ていることは前回お話ししましたが、今日はヨモギの霊草としての歴史のお話です。



よもぎは、古い文献の中では万葉集に登場しています。


「あやめぐさ 蓬(よもぎ)かづらき 酒みづき(巻18)」


霊草であるヨモギとアヤメを髪に挿して、酒宴を開いたという意味です。



よもぎの薬効としては、「飲んでよし、食べてよし、付けてよし、浸かってよし、焚いてよし」と言われるほど万能です。


女性特有の症状の改善、高い排毒効果、鎮静作用、体を温める作用、腰痛などの体の痛みの改善、浄血作用、肌に対しては保湿、抗菌、脂質代謝、抗炎症作用があります。




枕草子の中には、5月の節句に、ヨモギやショウブを軒に下げて邪気を払ったということが記されています。


このように、昔の人々はよもぎの生命力の強さと薬効にあやかりたいという気持ちから、よもぎを霊草として大切にしていました。



外から入ってきたものをお金で買うようになり、足元の物に感謝して暮らさなくなったあたりから、身近にあるよもぎや母子草(前回出てきましたね)は「雑草」と呼ばれるようになってしまったのではないかなと思っていて、Kigiは身近な草花にスポットを当ててあげたい願望が強いのです。




というわけで

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