植物講座2022(プレ告知)

植物の生き方について学び、植物を含む私たちの世界について理解を深める全12回の講座です。(単回受講も可能)





植物の葉はなぜ緑色なのか、花はなぜ咲くのか、種はどのタイミングで芽を出しているのか。


日ごろ植物を目にする機会は多くても、実は知らない植物の世界。


植物がもつ色や形、花が咲いたり葉が枯れるのにはすべて理由があります。


そのわけを知ることは植物の生き方を知ること。


そんな植物の生き方について、植物生理学の観点からわかりやすくお伝えします。


植物の色や形に秘められた秘密を知ると、足元にとても豊かな世界が広がっていることに気が付くと思います。


知ると目に映る世界が変わってくる。魅惑の植物の世界をお伝えします。


また、植物を見分けていく必要があるとき、植物の専門家はどこを見て見分けているのでしょう。植物を見分けるには、フォーカスするべきポイントがあります。そんなお話もします。


そして、私たち人間が生きていくために動植物などの生き物の助けを借りているのと同様、植物もほかの様々な生き物の助けを借りて生きており、その繋がりを知ることは私たちの生きている世界についてより深く知ることだと考えます。


植物同士は地上でも地下でも巧みにコミュニケーションをとっています。そんなお話や、植物と虫が双方に影響をしあいながら共に進化してきた話、植物は海から陸に上がった太古から現在までずっと菌の助けを借りて生きているお話などもします。


植物と動物や菌達と私たちヒトを含めた世界の繋がりを知り、感じるようになると日々の暮らしが楽しくなります。


植物講座2022は、単なる植物の「利用法」ではなく、植物の生き方や、私たち人間とも繋がっている、植物を含めた世界を知る講座です。



【 受講形式 】

●対面・録画併用

対面受講と録画受講の併用のクラスです。全12回の講座のうち、2回目と4回目の講座は録画受講のみとなります。全ての回のアーカイブを4週間ご覧になれます。


●オンライン・録画併用

zoomを使ったオンライン受講と録画受講の併用のクラスです。全12回の講座のうち、2回目と4回目の講座は録画受講のみとなります。オンタイムで受講後、アーカイブを4週間ご覧になれます


●録画

上記オンライン講座の録画受講になります。講座の公開後、ご自身のお好きなタイミングで4週間視聴していただけます。アーカイブとの違いは、ご自身のお好きなタイミングから4週間受講していただけることです。(アーカイブは公開日から4週間の限定公開となります)



【 プログラム(予定) 】


1.葉① 

2.葉② ※録画受講のみ

3.花①

4.花② ※録画受講のみ

5,根 

6.種

7.受粉と受精

8.植物のボディプラン 

9.植物の可塑性と環境適応 

10.植物と動物

11.植物と植物

12.植物と微生物





【 対面講座日程(一部は録画受講) 】 すべて木曜日 11:00-13:00(内容によって前後します)


① 5/12

② 6/1~6/30(録画受講のみ)

③ 7/14

④ 8/1~8/31(録画受講のみ)

⑤ 9/8

⑥ 10/6

⑦ 11/10

⑧ 12/8

⑨ 2023 1/12

⑩ 2023 2/2

⑪ 2023 3/9

⑫ 2023 4/6


※(録画受講のみ)となっている日程以外は全て対面受講です。



【 オンライン・録画併用日程 】 すべて金曜日 10:00-12:00(内容によって前後します)

①5/13

② 6/1~6/30(ご自宅での録画受講のみ)

③ 7/15

④ 8/1~8/31(ご自宅での録画受講のみ)

⑤9/9

⑥10/7

⑦11/11

⑧12/9

⑨2023 1/13

⑩2023 2/3

⑪2023 3/10

⑫2023 4/7



【 録画受講日程 】

オンライン講座の際に収録した映像を、編集した後に公開いたします。(目安としてはオンライン講座終了後一週間程度で公開いたします)その後ご自身のお好きなタイミングから4週間視聴していただけます。



【 対面講座会場・定員 】

「みんなのSea-Side」

神奈川県藤沢市鵠沼海岸5-13-30

小田急線鵠沼海岸駅下車 徒歩10分


海まで徒歩10分。自然素材で作られた気持ちの良いスペースです。


定員:10名様


感染症対策を行っております。

当日体調に不安がある方はご来場は見合わせていただき、アーカイブにて受講していただきますようお願いいたします。



【 プログラム詳細 】


植物講座の内容は毎年ブラッシュアップしています。特に「New」と書いてある講座は今年初めて開催する内容となります。


1. 葉① New



プログラム(予定)

・葉の成り立ち

・葉が生まれるところ~シュート頂分裂組織

・葉原基~葉の基の姿

・葉の並び方にはわけがある~葉序の仕組み

・葉ができるとき~葉の形成

・葉の表と裏は成立ちも役割も大きく違う~葉の背腹性

ほか



2. 葉②(植物講座2021の録画になります)

植物を知るために、まずは名前を知りたいと思う人は多いと思いますが、見分けるのが難しいという声をよく聞きます。

植物を見分けたり特定するにはコツがあります。

何となく植物全体を見ているとなかなか特定は難しいですが、植物の部分の中の決められたポイントに着目することでぐんと見分ける力が付きます。

「葉②」では、植物を見分けるポイントを中心にお伝えします。

また、植物図鑑に出てくる専門用語はとっつきにくい印象がありますが、植物の専門用語を理解することが植物を見分ける近道になります。

「葉②」では、植物の専門用語をわかりやすくお伝えします。

植物が見分けられるようになると、おうちの周りの景色やいつもの散歩道が違った趣に見えてきて、身の回りの植物との距離がぐっと近くなります。

●「葉」プログラム

植物を「葉」で見分けていくための10個のポイントをわかりやすくお伝えします。

・葉全体の形

・葉の縁

・葉の全体の形

・葉の先端の形

・葉の基部(付け根)の形

・葉柄の状態

・葉脈の走り方

・葉の付き方

・茎の状態

・五感で見分ける



3. 花①


花にはなぜ特有の色と形があるのか。

早春に咲く花はなぜ黄色が多いのか。

植物はどのタイミングで花を咲かせようと思うのか。

知っているようで知らない花の世界。

花の中には、植物の何億年もの進化の歴史が凝縮されています。

私たちの目を楽しませてくれる花の色は、何億年も昔に、植物が海から陸に上陸したときに植物が陸上のストレスから身を守るために獲得した、生きていくための成分の色です。

花の存在そのものも、植物が生きていくために獲得したもの。

特別な場所に行かなくても、一歩家の外に出れば、実はたくさんのお花が咲いています。

植物の生き方を知るとそれまで見ていた植物が全く違った存在に見えてきます。

そんな植物と暮らす毎日は、とても楽しいです。

「花①」の講座が、そんな楽しい暮らしのきっかけになればと思っています。


●プログラム(予定)

・植物の誕生と花の誕生

・植物は季節を先読みする

・花の咲く時を決めるもの~フィトクロムとクリプトクロム

・葉から花へ~フロリゲン

・花は葉からできている~ABCモデル



4. 花②(植物講座2021の録画になります)

植物はその種類(科)ごとに特徴的な花の形や付き方があり、花をよく観察することは植物を特定する大きな手掛かりとなります。


漠然と観察するのではなく、その際に花のどんな部分にフォーカスすると特徴がつかみやすいのか、わかりやすくお伝えします。



5. 根  New

花を愛でる人は多いですが、「根」は、地中にあるためなかなか注目されることが少ないのが現状です。

植物にとって大切な器官である「根」について、私たちは案外知らないことが多いのです。


根は必ず重力の方向に向かいます。つまり根は重力を感知する仕組みを備えているのですが、その仕組みは人間が重力を感知する仕組みと驚くほど似ています。

そんな内容も含めて、植物にとってとても大切な器官「根」について深めていく講座です。


プログラム(予定)

・色々な根

・根の構造と働き

・根が生まれるところ~根端分裂組織

・根を成長させるもの、側根の形成~オーキシン

・根は重力を感じている~アミロプラスト



6. 種

タネはいつ発芽するのでしょう。

タネは芽生えたところで生きていけるのかをとても合理的に判断しています。

あの小さなタネの中には遺伝情報や、生きていくための知恵がたくさん詰まっています。

「種」では、タネが発芽する判断をどのようにしているのかというお話や、発芽後に生きていくために必要な太陽のある方角に向かう仕組みについてお伝えします。



プログラム(予定)

・眠る種~アブシシン酸とジベレリン

・発芽のタイミングを決めるもの~フィトクロム

・種の発芽 大事な体を守るために~フックとエチレン

・オーキシン~光の方へ


7.受粉と受精

おしべとめしべが同じ花の中に同居している花でも、その半数以上は自分の花粉を受け入れることはしません。


花粉がめしべに付けば種ができるというわけではなく、その花粉が自分と同じ遺伝子を持っているか持っていないかを植物は冷静に判断しています。そしてそこから実際に種ができるまでの仕組みは私たち人間と驚くほど共通点が多いです。


「受粉と受精」では、植物が命を繋いで、なおかつ多様性を確保していくための驚くべき仕組みについてお話します。


プログラム(予定)

・種の多様性を確保するために~自家不和合性~

・確実に種を作るために~花粉管ガイダンス~

・重複受精~命の基の遺伝子と、栄養を確保するための遺伝子~



8. 植物のボディプラン New


プログラム(予定)

・植物の胚発生

・オーキシンの極性輸送



9. 植物の可塑性と環境適応 New


プログラム(予定)

・被陰反応

・葉緑体の定位運動

・頂芽優勢

・進化の合理性

・スペシャリスト


10. 植物と動物 New


「はじける」、「飛ぶ」、「くっつく」、「流される」など、種が命を繋ぐための工夫は、美しい姿となって現れています。

種の造形の美しさにもフォーカスします。



プログラム(予定)


・植食性昆虫の多様性

・植物と昆虫の競争

・送粉共生

・種子共生



11. 植物と植物 New


プログラム(予定)

準備中


12. 植物と微生物 New

プログラム(予定)

準備中