スイカズラ ~ 金銀花という美しい生薬名を持つ植物


今の時期、旺盛に蔓を伸ばし、くるくるとどこにでも巻き付いてくるたくましい植物スイカズラ。




スイカズラは、学名をLonicera japonicaと言います。


学名に「ジャポニカ」とついているものは日本の固有種です。


昔から日本の人たちと共に生きてきたスイカズラは、花が咲くととても甘い香りがします。


↑写真は昨年6月のスイカズラの花




この甘い香りは不思議と夜のほうが強いのです。


なので私のスイカズラに対する印象は、日本的で奥ゆかしい女性でありながらちょっと妖艶というか、「秘めてます!」という感じ。


このギャップになんとも惹かれてしまいます(笑)





強く華やかな香りを持つ植物。


バラやスイカズラなどの植物たちはなぜよい香りをさせるのでしょうか。






強く華やかな香りを持つ植物は、自分の命を次世代に繋ぐために虫の力を借りています。


よい香りで虫たちを誘って受粉を手伝ってもらっているのです。


こういうスタイルの受粉をする植物のことを「虫媒花」と言います。


それに対してあまり香りのしない地味なお花(よもぎとか稲とか笹とか)は、「風媒花」と言い、風に受粉を手伝ってもらっています。





そしてスイカズラのように、夜になると香りが強くなる植物は、夜に活動する虫(蛾など)に、受粉を手伝ってもらっているのです。





また、スイカズラは別名を金銀花(キンギンカ)と言います。


同じ株に白と黄色の花が付いていて、白い花を銀花、黄色い花を金花と言い、白い花が受粉すると黄色に変色するそうです。


白という色は夜でも目立つために、夜活動する虫たちは白い花に集まりやすいのです。


スイカズラはこうして受粉を助けてもらう虫たちに、黄色い花は「もう受粉済みだよ!」と知らせ、白い花は「まだ受粉してません」と知らせています。


なんだか昔の既婚女性がお歯黒をしているかのようです。





このように植物の色や香り、香りが強くなる時間帯にはすべて理由があって、それは植物が生きていくため、次世代に命を繋ぐために獲得したライフスタイルなのです。






このスイカズラ、薬効も素晴らしくて、スイカズラの葉、茎、花(どこを使っても良い)でお茶を作って飲めば


利尿、解毒、浄血、風邪、解熱、冷え性に効き、


このお茶でうがいをすれば


口内炎、歯槽膿漏、扁桃腺炎に効き、


このお茶をお風呂に入れれば


腰痛、湿疹、あせも、ただれ、美肌


に効くと言われています。



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薬草専門家   植物の声を聞く人 八ヶ岳南麓にて季節の薬草観察会、薬草を使ったコスメやお手当の講座などを開催しております。 足元の植物に感謝と敬意をもって共に生きる暮らしをご提案しております。 出張講座のご依頼、ご質問などお気軽にお問合せください。 代表 波多野ゆふ 08kigi@gmail.com