草餅と月と森と出産の神様のこと
素晴らしい生命力と薬効を持っているヨモギは古来から世界各地で用いられ、様々な名前があります。
まず、四方草(よもぎ)。
その旺盛な生命力で、どんな荒れ地でも四方に広がっていくからです。
そして、善萌草(よもぎ)。
摘まれても踏まれても、寒い冬を越して春になればしれっと芽を出します。よく萌えるから善萌草。
そして餅草(もちくさ)。
草餅の材料としてヨモギが使われていることはよく知られていることですが、その昔、草餅の材料は母子草(ハハコグサ)でした。どこにでも生えている黄色いお花の可愛い草。春の七草のひとつ、ゴギョウは、この母子草のことです。
それがいつの頃からか、よもぎが使われるようになりました。
ちなみに、おめでたいときに食べる紅白のお餅は、昔は緑と白のお餅だったそうです。そして、ひな祭りの時に食べる菱餅も、今は赤白緑の三色ですが、昔は緑と白の二色だったそうです。
最後に、よもぎは学名を、アルテミシア インディカと言います。
アルテミシアという名前は、ギリシャ神話に登場する女神、アルテミスから来ています。
アルテミスは月と森と出産を司る女神でした。
こんなありがたい女神の名前を学名に持つヨモギは、日本でも古来から霊草として扱われてきました。
今ではヨモギは雑草として扱われていると知ったら、昔の人はきっとびっくりすると思います。
それくらい、よもぎは人々の間で大切にされてきたのです。
霊草ヨモギの日本における歴史と薬効についてはまた次回。
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