カキドオシの様々な名前の由来と薬効について

今日はカキドオシにつけられた様々な名前の由来と、薬効のお話です。

カキドオシは日本の野山に自生するつる性の植物です。春になるとその旺盛な生命力でどんどん広がり、隣家の垣根を通すほどだということでカキドオシという名前がついています。

植物の名前にはラテン語の学名と英名、和名、生薬名などたくさんの呼び名がありますが、カキドオシの場合は、和名をカキドオシ(垣通し)、カントリソウ(癇取草)、生薬名をレンセンソウ(連銭草)、学名をグレコマ ヘデラシア と言います。

カントリソウ(疳取草)と呼ばれる由来は、薬効の中に気持ちを静める効果があることから、古くから小児の疳(かん)を治すのに用いられたからです。

平安時代からの歴史があるとされるお食い初めの食器に、鶴や亀などと一緒に描かれることがあったということからも、カキドオシが日本の人々の暮らしの中に当たり前にあった薬草だということがうかがえます。

レンセンソウ(連銭草)と呼ばれる由来は、その形にあります。丸みを帯びた葉のつきかたが、お金を連ねたように見えるからです。

その愛らしい形と旺盛に地を這っていく姿は観賞用としても人気で、カキドオシは園芸品種に改良もされています。

ホームセンターなどでよく売っている、グレコマという植物がカキドオシの園芸品種です。葉の形は同じですが、園芸用の物は斑が入っていたり、葉の色も様々なものがあります。

園芸品種の名前は、学名のグレコマをそのまま使っているようですね。


カキドオシは煎じて飲むなどの民間療法として、日本はもとより中国やヨーロッパでも古くから使われている薬草で、その薬効は、先述の通り気持ちを静める鎮静効果と、血糖値を下げることから、糖尿病の治療薬としても用いられています。

その他にも利尿、解毒、消炎、鎮咳、去痰、ぜんそくの発作止め、滋養強壮、疲労回復など実に様々な使い方をされてきた歴史の古い薬草です。

カキドオシの肌への効果は、肌細胞に活力を与えてくれ、紫外線によるシミ生成を抑制してくれるそうです。また、ニキビや湿疹、あせもなどのトラブルから肌を守ってくれます。

私は今の季節はカキドオシの化粧水とクリームを使っていますが、とても使い心地が良いです。

そしてなんといっても特筆するべきはその香り!いかにも薬草っぽい香りが、まるで野山にいるような気持ちにさせてくれます。

カキドオシの薬効は、4月から6月にかけての花の時期が一番強いとされているので、薬草としての旬は、まさに今!です。

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Kigi

薬草専門家   植物の声を聞く人 八ヶ岳南麓にて季節の薬草観察会、薬草を使ったコスメやお手当の講座などを開催しております。 足元の植物に感謝と敬意をもって共に生きる暮らしをご提案しております。 出張講座のご依頼、ご質問などお気軽にお問合せください。 代表 波多野ゆふ 08kigi@gmail.com