カキドオシと中国の神様のお話し

今から2000年前の中国の薬の規格基準書に、「神農本草経(しんのうほんぞうきょう」があります。神農本草経は中国最古の薬物書で、一年の日数と同じ365種類の、薬になる植物、動物、鉱物を載せています。


神農は、野山の草、花、木を味見して、舌でその薬効を確かめ、何度も毒にあたりながらも薬草の力で蘇ったとされる中国の神様です。


何度も毒にあたっているのに、なおも舌で確かめるってすごいですよね!神農は人ではなくて神様ですが、なんとも人間臭くてとても面白いと思うのです。


現代ならば、草木を採取して、抽出して、分析してみたいなことになるのでしょうが、そんな技術もなく、確かめる手段は自分の感覚だけというこの時代、なんだか憧れます。


この神農本草経は、そんな伝説を持つ神農にあやかってつけられた名前のようです。





カキドオシは漢方名を、連銭草(レンセンソウ)と言います。丸みを帯びて茎を抱くようにつく葉っぱの形が、連なったお金(銭)のように見えるからです。


カキドオシは、この連銭草という名前で神農本草経に登場しています。

このことからも、カキドオシは中国では2000年も前から人々の間で薬として使われてきました。





日本でもカキドオシは昔から人々の暮らしの中で使われてきました。

日本には、国が定めた「日本薬局方」という医薬品の規格基準書があるのですが、ここでもカキドオシは、連銭草という名前で収録されています。(国会図書館のデータベースで昔の日本薬局方を閲覧することができます。昔の薬は薬草ばかりなので、丁寧に読んでいくと、かみつれ(カモミール)、印度大麻、丁子(クローブ、)などの記述が出てきます。私は古い薬局方を読むのが大好きです。(マニアックですね 笑)特に大正9年に発刊された「第四改訂版」がおすすめです!)


古来から人々の暮らしのなかで使われてきた薬草、カキドオシのおはなしでした。

次回はカキドオシの薬効についてです。



今が旬のカキドオシを使ったコスメづくりのワークショップを開催します。詳細はこのHPの、「Work shop」タブをご覧ください。

Kigi

薬草専門家   植物の声を聞く人 八ヶ岳南麓にて季節の薬草観察会、薬草を使ったコスメやお手当の講座などを開催しております。 足元の植物に感謝と敬意をもって共に生きる暮らしをご提案しております。 出張講座のご依頼、ご質問などお気軽にお問合せください。 代表 波多野ゆふ 08kigi@gmail.com