平林の大杉のこと

昨日はお友だちの案内で、富士川町は平林の氷室神社に行ってきました。

そこで出会った樹齢1200年の大杉。

貴重木と呼ばれる老木は、もう自らの足で立てていないことも多いのだけど、この大杉は1200年生きていることが信じられないくらいの力強い生命力に満ち溢れていました。

なんだかこの大杉のことが頭から離れないのです。



ヒトの世界では長生き=良いことみたく捉えられがちだけど、樹木にとっては長生きすることは良いことでも悪いことでもなくて、倒れるときが来たら倒れる。ただそれだけのこと。

仕事柄、樹木の研修を受けていたときに県内の貴重木(主にすごく長生きしている木)をたくさん見てまわる機会があったのだけど、貴重木というのは、ヒトが貴重だと思って、倒れないように支えたり薬を投与したり、延命措置やらをしているのだけど、私が会った「貴重木」と呼ばれる樹木たちは、そんなこと望んでいないように見える子達が多くて、ほとんどが倒れたがっているように見えた。

なんだかみんな痛々しくて、早く土に返してあげればいいのになあと思いながら見ていた。

そういう樹木に会うと自分が痛くなるので、県内にある、長生きしていて有名な桜なども一度も見に行ったことがない。

倒れる時が来たら倒れるだけ。この大杉には、まだまだその時は来ないように見えた。

山の奥の神社でヒトの余計なお世話になってないから、この大杉は1200年もの間、自分自信であるプライドを持ち、凛と立ち続けているように見えた。

Kigi

薬草専門家   植物の声を聞く人 八ヶ岳南麓にて季節の薬草観察会、薬草を使ったコスメやお手当の講座などを開催しております。 足元の植物に感謝と敬意をもって共に生きる暮らしをご提案しております。 出張講座のご依頼、ご質問などお気軽にお問合せください。 代表 波多野ゆふ 08kigi@gmail.com